「うつを鍼灸で治す」とは?
こんにちは。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
当院では、不眠や自律神経失調症などでお困りの方を対象とした鍼灸施術を行なっています。
今回は、「うつを鍼で治すとは?」というテーマでお話したいと思います。
自宅で出来るツボ押しもお伝えします。
目次
なぜ、うつが鍼で良くなるか?
「うつ」と一言で言っても、症状は様々です。
- 気分の落ち込みが激しい
- 呼吸が浅い
- 人が多いところだと呼吸が苦しくなる
- 体全体が重だるい
- 頭がぼーっとして働かない
など、様々です。
こういった症状に対して、何故身体に鍼をする事で改善するのか?という事ですが、東洋医学には
「心身一如」
という言葉があります。
「心と身体は1つですよ。繋がっていますよ。」
という考え方です。
緊張すると身体に力が入ったり、精神的の状態ってそのまま身体にも現れますよね。
それとは逆に、精神的に緊張しているときに人に手を握ってもらったりマッサージを受けると緊張がほぐれたりもしますよね。
そういった部分の観察から、東洋医学では「心と身体は一つである。」という考え方を持ってきました。
さらに、鍼灸には「ツボ」というものがあり、心と繋がりの強いツボもあります。
その方の精神状態やお困りの症状に合わせてツボを考え、組み合わせる事で、アプローチするのは身体でも、心にも良い影響を与える事が出来ます。
うつに効くツボ
うつに効くツボと書きましたが、東洋医学には一般的に言われている「鬱病に効くツボ」というものはありません。その方の「症状」に合わせてツボを考えていくからです。
診断名は「鬱病」でも、お困りの「症状」は人それぞれ違います。
症状別の代表的なツボ
頭がボーっとして働かない
百会
鼻の先と、両耳の頂点を頭頂部で結んで交わる所に取ります。
呼吸が浅い・呼吸が苦しい
内関
手首の内側のシワから、真ん中の溝を肘に向かって指3本分離れたところに取ります。
すぐにお腹を下す・体全体が重だるい
足三里
膝のお皿の下から、指4本分下(人差し指〜小指)下の、スネの骨の外側に取ります。
イライラしやすい
間使
手首の内側のシワから、真ん中の溝を肘に向かって指4本分離れたところに取ります。
(内関に指を1本足すだけです。)
1つのツボで、様々な効果をもっているものもあれば、同じ効果をもっている複数のツボもあります。
こういったツボを組み合わせて、鍼灸施術を行なっていきます。
同じ症状を持っているのに、1人の患者さんには効いて、別の方には効かないなんて事もあります。
その方に合うツボを探していくのも、私たちの仕事の1つです。
まとめ
一言で「うつを治す」と言っても、症状によって分けたり、その刺激の量も人それぞれ違います。
今回紹介したツボ押しをご自身でするときは、心地良いと思える程度の強さで、5〜10回ほど押してみてください。
今回は、何故、心の病と言われているうつが、鍼灸で治す事が出来るのかの話をさせていただきました。
少しでも、あなたの悩みを改善出来るお手伝いが出来たら嬉しいです。