薬をやめる時に大切な7つの心構え

こんにちは。

そらのいろ鍼灸院の正木です。

当院では、睡眠薬や抗不安薬を処方され続け、中々やめられないという方が多くいらっしゃいます。

「離脱症状が怖い」

「また眠れなくなるのが怖い」

「でも、このまま薬をずっと飲み続けるのは怖い」

と、複雑な思いを抱えたままお薬を飲まれている方がほとんどです。

 

今回は、もしあなたが薬をやめたくてもやめられない時、どのように対処したら良いのかを、当院にいらっしゃった方の話を元にお伝えしたいと思います。

ただし、減薬時の離脱症状は一人一人千差万別です。

「薬との向き合い方」以降の章は、あくまで一例としてお読みください。

 

薬とはどんなものか?

睡眠薬や抗不安薬がどういうものか、医師から特に説明もなく処方された方も多いのではと思います。

薬は短期的にみれば悪いものではないかもしれませんが、短期的に飲む事自体が少ないので、処方時に依存や離脱症状の話をしてくれて、どのような計画のもとに薬を減らしていくかをきちんと説明してくれる医師へ通うようにしてください。

当ブログでも、非ベンゾ系やベンゾ系のお薬がどういうものかを、簡単に説明しているのでこちらも参考にしてみてください。

 

薬との向き合い方

薬はとても恐ろしいもののように聞こえますが、実際に減薬や断薬する時に依存や離脱症状なくやめられる方もいらっしゃいます。

ただ、ほとんどの場合が薬を減らすとなんらかの影響が出てくるので、薬をやめる時は「離脱症状は出るもの」と考えて臨む事が大切です。

そして、もし離脱症状が出てもすぐに服薬量を元に戻すのではなく、耐えれるのであれば耐えるか、少しだけ減薬スピードを落とすなどをして、減らしていく覚悟が必要です。

やめる時の心構え

減薬方法にはたくさんありますが、まず一番大切なのは心構えです。

当院にも減薬をしたくて通われている方がいらっしゃいますが、薬のメカニズムや減薬方法を頭で理解出来ていたとしても、この心構えが出来ていないと、中々減らしていく事が出来ません。

仕事や家事・育児など、色々な理由があって減らしていけないケースも多いですが、やめられる方は何度も何度も悩み、時間をかけて(時には何年も)、少しずつ覚悟を固めていきます。

薬を飲んでも飲まなくても眠れない日が何年も続くと、

「もう離脱症状が出てもいいや。もう減らす方向で頑張っていこう」

と開き直りに近い感覚で減薬に挑める事があります。

 

それまでは、

「薬はやめたいけど、離脱症状が出たらどうしよう…。」

と思っていたのが、少しずつ気持ちが変わっていきます。

 

頭が、睡眠に囚われなくなった瞬間です。

 

寝る時も睡眠に意識が行き過ぎない為、意外と自然に眠れて、そのまま数日連続で薬を飲まずに眠れたりします。

でもここで肝心なのは、そこで身体の声を聞く事を怠らない事。

 

急に薬を減らすのは身体に負担がかかっている事は事実なので、負担を強すぎると感じたら、また数日は薬を飲んでも良いのです。

その後、また数日薬を飲まない日を作って…としていくと、少しずつ薬の絶対量が減っていきます。

薬をやめるの時の心構えとは?

ここで、少しずつ減薬に挑戦している方からいただいた心構えを紹介します。

 

  1. 寝る前に、「今日は眠れるかな?」と思わない
  2. 体の声は、しっかり聞く(無理はしない)
  3. 焦らないようにと言い聞かせながらも、前に進む気持ちを忘れない
  4. 薬のメカニズムについては最低限知っておく
  5. 薬を飲み続けた責任は自分にあると自覚する(言い訳をしない)
  6. 薬を飲む事をマイナスと思わない(「また飲んじゃった…。」と思わない)
  7. 一番辛かった時と比べてどうか?と考えてみる

 

如何でしたでしょうか。

あくまで個人的な意見ですが、実際に減薬に挑まれている方の為、とても説得力があるように感じます。

 

5.薬を飲み続けた責任は自分にあると自覚する(言い訳をしない)

6.薬を飲む事をマイナスと思わない

 

の部分はとても大切です。

薬を飲むにしろ飲まないにしろ、自分が取った選択肢を信じて前向きに捉える事はとても大切だと思います。

どんな行動を取ったとしても、後ろ向きに捉えてしまっていると、不安感は強まる一方になってしまうからです。

まとめ

薬の離脱症状について、インターネット検索をすると色々な情報が出てきます。

これらに目を触れると不安や恐怖心が煽られる事も事実です。

その為、当院でもネット検索はおすすめしておりません。

ただし、薬のメカニズムについては最低限頭に入れておくべきと思います。

あなたが飲んでいる薬が

  • どういうタイプの薬か
  • どういうメカニズムで効いているのか
  • アルコールとの関係性

くらいは頭に入れておいても良いと思います。

睡眠薬・抗不安薬関連の本を数冊読めば、理解出来ると思います。

当院でも出来る限りお答えしております。

 

長くなりましたが、今現在薬を飲まれていてなかなか減薬が進まずに歯がゆい思いをされている方、

すぐには無理でも、時期がきたら自然と行動 出来るようになる

と信じて、ゆっくりと挑まれてみてください。

 

ご不明点や問い合わせの連絡、いつでもお待ちしております。

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