昼寝のすすめ 夜ぐっすり眠れないあなたが昼寝を行うべき5つの理由

あなたは、

「パワーナップ」

という言葉をご存知でしょうか?

「パワーアップ」と「ナップ(昼寝)」を組み合わせた造語ですが、

 

昼寝を取る事で、様々なメリットが生まれる

 

という事が分かった為、この言葉が造られました。

 

ただし、その昼寝の仕方にもちょっとしたコツがあります。

今回は、昼寝をする事で得られる効果と、その取り方をお伝えしたいと思います。

 

 

昼寝のメリット

疲労の回復

前日あまり眠れていない状態で仕事をすると、どうしてもミスが増えてきます。

「起床後15時間が経過すると、作業効率は酒気帯び運転と同じ程度になり、17時間を越すと飲酒時と同等まで下がる」と言われています。

厚生労働省が平成26年3月に発表した「健康づくりの為の睡眠指針2014」でも、

 

『午後の眠気による仕事の問題を改善するのに昼寝が役に立ちます。

午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的です。』

 

と発表しています。

30分前後の睡眠をとる事で身体の疲れが取れて脳も活性化出来るので、午後も高いパフォーマンスを維持したまま働けるようになります。

ストレスレベルを下げる

ペンシルバニア州のアレゲニー大学が行った研究では、日中に45分の仮眠をとったグループは、仮眠を取らなかったグループに比べてストレスがかかる課題を終了した時の血圧が低かった事が分かっています。

同じようにギリシャで行われた研究でも、お昼に仮眠を取ったグループは血圧が5%低下したという報告があります。

免疫系の活性化

ソルボンヌ大学の研究によると、短い睡眠を取る事で一晩の睡眠不足によるホルモンの影響を30分の仮眠で覆せる可能性があると報告しており、内分泌系と免疫系のバイオマーカーが仮眠で正常レベルまで回復する可能性があるとも報告しています。

学習能力の向上

ドイツのザールラント大学の研究では、単語や単語ペアを暗記させた後、仮眠グループとDVD鑑賞グループに分けてどれだけ記憶力に差が出るかを実感したところ、仮眠したグループの方が5倍も情報取得能力が高いという事が分かりました。

高齢者の方が、よりメリットがある

日本の研究で、高齢者に30分程度の仮眠をさせる事で日中のだるさの解消と夜の睡眠の質を高める事が出来ると報告されています。

ストレスを強く感じている時は、頭が冴えてしまっていざ寝ようとしてもうまく眠れないものです。

そんな時には休憩時間に昼寝をして少しでも身体の疲れやストレスを解消する事で、夜間の眠りの質を上げる事が出来ます。

パワーナップとは

時間は30分を限度に

昼寝が良いと言っても、時間の許す限りというわけではありません。

30分を過ぎてしまうと、深い睡眠層のノンレム睡眠に入ってしまう為、起きた時にだるさが出てしまうのと、夜の睡眠の質に影響が出てしまう可能性があります。

寝るのは30分以内にしましょう

出来れば横になる。スペースがなければ机に突っ伏す感じでもOK

寝る姿勢は好みで良いですが、横になるスペースがなければ机の上でも大丈夫です。

起きた時にお腹の圧迫感や腕の痺れなどが出ないようにタオルなどを使うと良いかもしれません。

 

お昼前後までに取る。15時以降は控えましょう。

1日のうち、最も強く眠気が訪れる時間は午前2〜3時と午後2〜3時です。

この時間帯に睡眠を取っておく事は問題ないのですが、午後の3時を過ぎてしまうと夜の睡眠層が後退してしまい、うまく寝付けなくなる事があります。

パワーナップは15時までに取るようにしましょう。

 

陰陽論から見た昼寝の効果

こんな絵を、見た事がありませんか?

東洋医学の「陰陽」を表す太極図です。

白い部分が「陽」で黒い部分が「陰」を表していて、性質の真逆の両者が隣り合いバランスが取っているという事を表現しているのですが、白の中に黒い丸があって、黒の中にも白い丸が入っていますね。

太陽が出ている「陽の時間」に睡眠という「陰の行動」を取る事で、陰陽のバランスを取る事が出来ます。

陰陽のバランスを取る上でも、昼寝は大切と言えそうです。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。

昼寝を取ることのメリットと、その取り方を説明しました。

コーヒーや紅茶を飲んでから昼寝を取るという「カフェイン・ナップ」というものもあります。

摂取したカフェインが効いてくるまでに大体20〜30分かかる為、昼寝をしてもすっきり起きれるようになります。

寝方やカフェインの取り方にはそれぞれ変わってくると思うので、ご自身に合った昼寝の取り方を探っていっていただけたらと思います。

あなたの睡眠の質を上げるお手伝いが出来たら嬉しいです。

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