寝付く時の緊張をほぐしたいなら
最近は、ようやく秋らしくなってきましたね。
朝晩は冷え込むようになって来ているせいか、「最近は、足先が冷えて寝つきが悪くなって来た。」と仰る方も増えて来ました。
昔から、「頭寒足熱」と言って頭を冷やして足を温めるのが健康に良いと言われているので、足が眠れない時は靴下を履いたり湯たんぽを置いたり、枕元を冷やすなどで対処されている方もいらっしゃいます。
足先が冷えている=緊張して力が入っている
状態とも言えるので、冷えると寝付きが悪くなります。
寝付けない時は「数を数える」「呼吸を意識して寝る」「瞑想」などで体の緊張を取る方法もありますが、今回はそれでもなかなか寝付けない方へ、イメージトレーニングで出来る「頭寒足熱」をお伝えしたいと思います。
イメトレで出来る緊張をほぐす方法
- まずは寝る態勢になり、出来る限り体の力を抜く
- ゆっくりと呼吸をして、血液の流れを感じる
- 血液が全身を巡って、足先へ流れていくイメージを持つ
- 繰り返し足先へ血液を流し、足先がポカポカしてくるイメージを持つ
これを行うと、実際に足先がポカポカしてきて、「温まって来たな。」と思う頃にはうつらうつらしている場合が多いです。
ここで、「あ、足先が温かくなって来た…。今日はこのまま眠れそう。いい感じいい感じ…。」などと考えずに、そのまま流れに身を任せて、意識を外へ手放すイメージが大切です。
心と体は繋がっているので、足先が温かくなるイメージを持つと、実際に足先の温度も上がっていくと言われています。
これは、身体を緊張させる交感神経の働きが和らいで、リラックスさせる副交感神経が高まって来ている証拠。
つまり、身体が睡眠状態に入って来ているという事です。
寝つく時に緊張する悪循環とは?
数を数えたり呼吸に意識を集中したりしても、気持ちが昂ぶっていたり少し神経質になっている場合などは、「これで眠れなかったらどうしよう」や「別のサイトや本には違うやり方も書いてあったけど、実際どっちが正しいのかな?」とどんどん雑念が浮かんで来てしまって目が冴えてしまいます。
より良い睡眠の為に、色々な方法を試す
↓
意識を集中しようとすればするほど、目が冴えてきてしまう
↓
どんどん焦りが強くなり、ますます眠れなくなる
なんていう悪循環に陥ってしまいます。
無理やり「交感神経を弛めよう」「リラックスしよう」「余計な事は考えないようにしよう」と思っていたら、逆に緊張が強くなって来てしまって血流が悪くなって来てしまいます。
そうではなく、「血流を良くしよう」「足先に血液が流れるイメージを繰り返し持とう」とする事で、結果的に交感神経が和らいだりリラックスする事が出来ます。
そうなった時に、そのまま自分の身体全体を意識の外へ手放す事が大切です。
身体が緊張する原因は様々
(眠れない人の中には、「眠りたいけど、実は眠るのが怖い」「意識を外へ手放すのが怖い」という潜在意識をお持ちの方もいます。
- 小さい頃、自分が眠ると母親が離れていってしまう経験を持っている
- 何でも自分の思い通りに進めないと気が済まない(コントロールしたがる)性格
- 流れに身を任せるのが苦手
の方に多いように感じます。)
眠気が出て来たら、あとは何も考えずに意識の外へ向かう流れに逆らわずに身を任せるようにしてみてください。