食事は「いつ食べるか?」が大事.時間栄養学とは?
あなたも、
「食事が睡眠に影響を与える」
という言葉は聞いた事があると思います。
最近では、睡眠に良い効果がある「トリプトファン」というタンパク質を多く含んだ食べ物(チーズ、かつお、ごま、ナッツ類など)を多く摂取するようにと言われていたり、それとは逆に、睡眠に悪影響を及ぼす可能性のあるカフェインや糖分などは控えるようにと言われています。
確かに食べるものはとても大切ですが、今回お伝えしたいのは、「何を食べるのか」ではなく、「いつ食べるのか」というお話。
以前のブログでも、睡眠には体内時計の調整がずれる事によって起こるものもあるというお話をさせていただきました。
この体内時計を調整する因子を、同調因子と言います。
主に仕事や社会活動、食事などがこれに当たります。
決まった時間に決まった事を行うという事は、体内時計を概日リズムに合わせると言う役割も果たしています。
食事は「内容」だけでなく、「いつ食べるか」も、私たちの身体にとってはとても重要のようです。
この、いつ食べるのかの自国の情報もとて大切な情報のため、「時間栄養学」「体内時計栄養学」と言われていて、多くの研究が行われています。
その研究で分かってきている事が、
- 朝食には、体内時計をリセットする効果がある
- 夕食と朝食の間隔が長いほど、リセット効果は大きい
- 朝食と夕食では、食事量の多い方へ体内時計はリセットされる
(夕食に比べて朝食の量が多ければ、体内時計は朝型へリセットされる。)
というもの。
まとめて言うと、
「軽めの夕食を早めの時間に食べて、夕食に比べて朝食を多めに食べる事で、体内時計をリセットする事が出来て、睡眠と覚醒のリズムを整える事が出来る」
と言えます。
仕事で帰宅が遅く、朝が中々起きられないという方は、この習慣を取り入れてみるのも悪くないかもしれません。
生活リズムを変えるのは時間がかかりますが、夕食を控えめにして朝食を摂る事を習慣に出来れば、そのメリットはダイエットや内臓の負担軽減以上に大きいと言えそうです。
そして、朝食をゆっくり食べられる時間を確保する事が出来れば、朝の光を浴びる機会も増えてくると思うので、さらに夜の睡眠の質を上げる手助けになりそう。
ただし、堅苦しく考える事はなくて、人間の習慣はたまに崩れてしまっても、そう簡単には悪くなりません。
その為、普段規則正しい生活をしていれば、たまに会社や友人と遅い時間まで食事や飲酒を楽しむ事を我慢する必要はないと思います。
このリズムを習慣にして、ぜひ心地よい1日を過ごせるように出来ればと思います。