精神生理性不眠症対策で、何よりも大切な事
前回、「精神生理性不眠症」の話を書かせてもらいました。
「記事の中にあった4つの対策以外にも、日中に出来る事はないですか?」
というお声を頂いたので、今回はそのお話を載せたいと思います。
精神生理性不眠症のおさらい
精神生理性不眠症は、
- 何かのきっかけで、眠れない日が数日続く
- 「今日も眠れなかったらどうしよう…?」と不安が出てくる
- 睡眠に対して意識し過ぎたり、こだわりを持ち始める
- 眠れない悩みが眠れない状態を作る
- 眠れない状態が習慣になり、脳が記憶(学習)してしまう
- 眠れないという状態が慢性化する
というものでした。
前回のブログのまとめにも書かせてもらったのですが、睡眠でお悩みの場合、囚われ過ぎてしまうと、却って症状が悪化してしまう事が多いです。
より良い睡眠に必要な事
その為、大切なのは「睡眠を普段の意識から外す事」です。
これは、寝る前にしようと思っても難しいので、出来るだけ日中から始めます。
- なるべく外に出て太陽の光を浴びる
- 身体を動かす
- 自分が楽しいと思う事をとにかくなんでも良いからやる
- お風呂にゆっくり浸かる
- 温かいものを飲んで、体を冷やさない
- ストレッチをする
などは睡眠にとても良い事ですが、
ここで注意してもらいたいのは、それらを「睡眠の為」と考えてするのではなくて、日常生活のルーティーンの中に取り入れて、自然と行うようにしてみて欲しいのです。
精神生理性不眠症の場合、ご自身が認知の歪みを自覚して初めてスタートラインに立てるので、そこまでは周りのサポート体制も必要となります。
睡眠というのは、私たちが生きている限り自然とやってくるものです。
眠れずに生きていける人はいません。
(ギネスでは264時間(約11日間)という記録があるようです…。)
逆説的ではありますが、眠ろう眠ろうと睡眠に意識が行き過ぎるあまり、頭がどんどん冴えて眠れなくなってしまいます。
少し細かい事が気になりやすい性格だったり、気になる事があるとその事が頭から離れない性格だったりすると、特にそうなのかもしれません。
その為、中々自分自身の考え方が大きな原因の一つだと自覚するのは難しい事だと思います。
「睡眠の事を考えずに睡眠にとって良い事をする」というのは矛盾しているように思えますが、そうしないと、眠れなかった時に「せっかく〇〇をしたのになんで眠れないの!?」とまた思考のループにはまってしまう原因になってしまいます。
目的に囚われ過ぎると却って良くない結果になってしまったりします。
まとめ
時間はかかりますが、日中の過ごし方としては
・睡眠の事を考えずに過ごす(別の事に集中する)
・睡眠に悪いとされる事を、なるべく排除する(日中もベッドで過ごす、お酒を飲む等)
・眠れる事に疑問を持たない
の3つがうまくできれば、寝つきの悪さは少しずつ改善されていきます。
何事も「睡眠の為」と考えてするのではなくて、睡眠に囚われずに日中の過ごし方に意識を向けられるようになれば、自然と不眠症状は軽減していきます。
応援しています。
是非取り入れてみてください。