どこで何をしても不安が消えないあなたへ
おはようございます。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
最近、中国の新たな感染者数は1ケタになったようですね。感染から回復した人も必ずいるはずなので、その方達の報道も是非して欲しいなと思っている今日この頃です。
そらのいろ鍼灸院は、不眠症や自律神経失調症でお悩みの方へ、鍼灸施術を行っています。
このブログでは、不眠症や自律神経失調症でお悩みの方への一般的に言われている改善方法や、当院にいらっしゃった方がどのようにして改善をされていったかの体験(ストーリー)をお伝えしています。
その方独自の改善方法だったりもするので、全ての人に当てはまるものは少ないかもしれませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。
さて、今日は「どこで何をしても不安が消えないあなたへ」というテーマでお話していきたいと思います。
どこで何をしても不安が消えない
あなたは、どこで何をしてても落ち着かずに不安感が強くなる事はありますか?
当院にいらっしゃる方の中にはそのような悩みをお持ちの方がいらっしゃるのですが、今回はその方のお話です。
その方は、検査で異常があるわけでもないのに、こんな悩みを抱えていました。
- 電車に乗ると落ち着かない
- 人が多いところが苦手
- 閉鎖された空間が苦手
- 歯医者さんや美容院で座りっぱなしにされるのが苦手
- 睡眠が浅い
- 理由もなく、急に不安感に襲われる
- 鬱々とする事がある
- のぼせやすい
- たまに身体の奥が細かく震えている感じがする
- 仕事中や人と話していると、気が紛れるのか楽になる
その方には、
- 「もし辛くなった時の為に1つ1つの症状が出た時の対策を紙に書いて常に持ち歩く」
- 「予期不安はなるべく考えないようにする」
- 「深呼吸をしてとりあえずやり過ごす」
といった方法をいくつかアドバイスをしていました。
その上で鍼灸施術を行うと、大分楽になるようなのですが、効果が続くのは1週間程度でまた少しずついやな感じが戻ってきてしまいます。
そんなある日、症状の根底にある部分に触れる体験をされたようです。
きっかけは歯医者さんでの気づき
その方が、虫歯治療の為に歯医者さんへ行かれた時の話です。
治療用の椅子に座り、(その時も拘束されている感じがいやで、治療途中に何度もトイレに行かせてもらったそうです。)虫歯の治療をしてもらいました。
その日も、少し緊張しなから治療を受けていたそうです。
そんな折、歯のレントゲン写真を見せてもらった時に自分の歯にたくさん虫歯があるのを知って、思ったそうです。
「こんなにたくさんの虫歯の治療を、嫌な顔一つせずにしてくれるんだから、この歯医者さんは私の味方だ。」
と。
そう思えた瞬間から、体の緊張が抜けて、リラックスして治療を受けられたそうです。
電車に乗ったり、人混みの中にいると、気分が悪くなったりなんとなく落ち着かなくて、どこに行っても自分の居場所じゃないような気がしてずっと違和感を感じているような方は、もしかしたらこの方と同じような方法でリラックスをする事が出来るのでは思いました。
意識していないのに気がついたら緊張して体に力が入っていて、「リラックスしなよ」と言われてもそもそもリラックスした状態が分からないからリラックスのしようがない。
そんな時は、もしかしたら無意識のうちに他人に警戒してしまっているのかもしれません。
もう少し踏み込んだ言い方をすると、「敵」と捉えているのかもしれません。
敵といるから緊張するし、敵だから自分の身に何か起きても誰も助けてくれないと思う。
そんな風に、周りにいる人が全員敵だったら、それはどこで何をしてても落ち着かないのは当たり前ですよね。
昼間は嫌だけど夜は大丈夫なのは、暗くなると人の存在を明確に意識しなくても良いからかもしれません。
この方のお話を聞いて、僕自身気づかされる事がありました。
どうして、人といると落ち着かないのか。どうして電車に乗るのがいやなのか。
の理由の1つが分かったような気がしました。
原因はとりあえず脇に置いておこう
どうして「周りの人間が敵と思えてしまうのか?」の原因については、今の時点では深掘りしなくても良いのではともお伝えしました。
もちろんその原因を知る事は悪い事ではないですが、「なんで?」「どうして?」とずっと考えていてもすぐに答えが見つかるわけではないかもしれませんし、その原因を知る事よりも、大切なのは「じゃあ、どうするか?」です。
その方へのアドバイスとしては、
「とりあえず、『この同じ車両や近くにいる人は皆味方。チームメイトだ。』と思うようにしてみては?」
とお伝えしました。
無意識のうちに作り出してしまった周りに対するネガティブなイメージですから、中々簡単には変えられないかもしれませんが、時間をかけて意識してポジティブなものに変えていく感じです。
性格は、長年習慣化したクセなので、自分にとって良くないクセは、それと逆のクセを意識して植え付ける事で、変える事が出来ます。
急には無理でも、メモに書いていつでも見れる状態にして、何度も(時に何年も)繰り返し上書きしていく事で、必ず自分のクセ(性格)を上書きする事が出来ます。
あなたも、知らないうちに周りを警戒してバリアを張っているかもしれません。
そんな時は、一度立ち止まって「大丈夫。周りにいる人たちは皆味方。」と思える事が出来たら、変われるきっかけになるのではと思いました。
当院では、眠れない悩みや自律神経失調の悩み、薬の副作用や離脱症状で悩まれている方へ、鍼灸施術を行っております。
あなたの毎日が少しでも快適になるようなお手伝いが出来たら嬉しいです。