今の時期に、寝つきが悪くなる方へ
おはようございます。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
先日は例年より2週間早い春一番が吹いて、急に春めいてきましたね。
年々症状が出始めている?花粉が気になり始めています。
春は、陰の季節から陽の季節へと変化する季節です。
睡眠は陰の性質が強いので、今の季節は寝つきが悪かったり寝てもすぐに目が覚めてしまう方も多いです。
今日は、そんな時に使える対策をお伝えします。
頭寒足熱を意識する
最近では、自律神経の乱れの症状として「頭ののぼせ感」「足の冷え」などが多くみられます。
これがどうして自律神経の乱れで起きているのかというと、東洋医学では、世界を陰陽の2つに分けて考える「陰陽論」というものがあります。
相反する陰と陽がお互いを強め合ったり制御したりしながら、バランスを保っています。
私たちが住んでいる世界では、上(空)が陽で、下(地面)が陰です。
その為、自然界の陰陽とバランスを取るには、私たちの体は上(頭)を陰にして、下(足)を陽にする必要があります。
頭を陰にして、足を陽にするとは、頭を冷やして、足を温めるという事。
「頭寒足熱」という考え方です。
この「頭寒足熱」の頭を冷やして足を温かくするのが健康に良いと言われているのは、東洋医学の考え方からきています。
足を温かくするには、
- 湯船に浸かって、足を温める
- 足湯で足を温める
- 全身の血流を良くして、手足などの末端を冷やさないようにする
- 過度の緊張を緩めて、血流を良くする
などの方法があります。
足先が冷えている=緊張して力が入っている
状態とも言えるので、冷えると寝付きが悪くなります。
寝付けない時は「足を温めて全身の血流を良くする」と、頭寒足熱となり寝つきも良くなっていきますが、すぐに足回りが冷えてしまう方へ、イメージトレーニングで出来る「頭寒足熱」をお伝えしたいと思います。
寝つく時に緊張する悪循環とは?
数を数えたり呼吸に意識を集中したりしても、気持ちが昂ぶっていたり少し神経質になっている場合などは、「これで眠れなかったらどうしよう」や「別のサイトや本には違うやり方も書いてあったけど、実際どっちが正しいのかな?」とどんどん雑念が浮かんで来てしまって目が冴えてしまいます。
良い睡眠の為に、試行錯誤を繰り返す
↓
「今日は眠れるかな?」と意識すると、かえって目が冴えてきてしまう
↓
ますます眠れなくなる
といった悪循環に陥ります。
無理やり「交感神経を弛めよう」「リラックスしよう」「余計な事は考えないようにしよう」と思っていたら、逆に緊張が強くなって来てしまって血流が悪くなって来てしまいます。
そうではなく、「血流を良くしよう」「足先に血液が流れるイメージを繰り返し持とう」とする事で、結果的に交感神経が和らいだりリラックスする事が出来ます。
緊張をほぐすには
- まずは寝る態勢になり、出来る限り体の力を抜く
- ゆっくりと呼吸をして、血液の流れを感じる
- 血液が全身を巡って、足先へ流れていくイメージを持つ
- 繰り返し足先へ血液を流し、足先がポカポカしてくるイメージを持つ
これを行うと、実際に足先がポカポカしてきて、「温まって来たな。」と思う頃にはうつらうつらしている場合が多いです。
ここで、「あ、足先が温かくなって来た…。今日はこのまま眠れそう。いい感じいい感じ…。」などと考えずに、そのまま流れに身を任せて、意識を外へ手放すイメージが大切です。
心と体は繋がっているので、足先が温かくなるイメージを持つと、実際に足先の温度も上がっていくと言われています。
これは、身体を緊張させる交感神経の働きが和らいで、リラックスさせる副交感神経が高まって来ている証拠。
身体が睡眠に向かっているという事です。
身体が緊張する原因は様々
睡眠に対して、色々と思考をめぐらせてしまうとますます眠れなくなってしまう悪循環に陥ってしまいます。
眠気が出て来たら、あとは何も考えずに意識の外へ向かう流れに逆らわずに身を任せるようにしてみてください。
鍼灸で使うツボにも、睡眠の質を良くするツボがあります。
当院では、このツボを刺激する事で自然な眠りを取り戻すお手伝いをしています。
もしあなたが、睡眠の質を改善したいといったお悩みをお持ちなら、ご相談ください。
応援しております。