心のバケツに蛇口をつけよう

こんにちは。

そらのいろ鍼灸院の正木です。

当院では、不眠症や自律神経失調などのお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。

そんな体調不良の原因の1つに、ストレスがあります。

ストレスが原因で体調を崩されてしまう場合、ストレスの量の問題だけでなく、溜まったストレスをうまく吐き出す事が出来ず、心のバケツがストレスで満たされてしまっている事が問題だったりします。

今日は、「そんな心のバケツに蛇口をつけて、ストレスを吐き出してしまおう」というテーマでお話したいと思います。

ネガティブな感情って、外に出しずらい

当院には、夜眠れなかったり自律神経の悩みを抱えていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。

色々な方からお話を伺う機会が多いのですが、家族や職場に対する不満や怒りの感情を口に出来る方もいらっしゃれば、中々口に出来ずに溜め込んでしまう方もいらっしゃいます。

確かに、ネガティブな感情って外に出しずらいですよね。

でも、それも出し方次第です。

あなたが何かしらのストレスを抱えていて、それが原因で辛い思いをしているなら、言葉で感情の処理をして整理をする事は悪い事ではないと思います。

例えば、

  • 抑うつ傾向
  • 不安
  • 恐怖
  • パニック障害
  • 摂食障害
  • 慢性的な体の重だるさ
  • 頭痛
  • タバコやアルコール依存

などがある場合、この状態で心療内科へ行くと、何かしらの診断名をつけられて服薬が始まります。

でも、これらの症状1つ1つを薬で対処するという事は難しくて(抑うつには抑うつに効くお薬、不安には不安に効くお薬、頭痛には頭痛に効くお薬、…など)、もっと大枠でみていくと、原因は1つか2つだったりします。

その原因の1つが、「ストレスをうまく吐き出せていない自分」だったりします。

 

心のバケツに蛇口をつける方法

ストレスはそこまで強くない時はなんとか押さえ込む事が出来ますが、そこでうまく吐き出せないとどんどん積み重なってしまって、

 

  1. 不安感や恐怖感などの精神症状
  2. 体の重だるさや頭痛などの身体症状

 

の原因になります。

もしあなたが、原因はよく分からないけどこういった症状に苦しんでいて、それが状況によって出たり出なかったりする場合(仕事中は出るけどそれ以外は平気、特定の人と会ったり考えたりすると出るなど)、ストレスが原因か、それをうまく処理出来ていない事で出ている可能性があります。

では、そんな時のストレスの吐き出し方として、今回おすすめしたいのが、

 

感情を言語化する

 

という事。

ストレスが原因の症状で苦しまれている方の中にこの感情を言語化する事がとても苦手な方がいらっしゃいます。

その方達の中には、

 

・そもそも感情を表に出す事に抵抗がある。

・感情の出し方が苦手(下手)

 

の2つの傾向があるように思えます。

感情を表に出す事が苦手な方は、ネガティブな感情を表に出す事で周りに迷惑がかかるのでは?と思いがちです。

確かに、我慢する事が日常になっている人にとって、ネガティブの感情を口にするのって、とても抵抗がありますよね。

自分がネガティブな言葉を口にすると、周りに迷惑がかかってしまうと判断して中々表に出せない事ってあると思います。

ですが、そういう方に限って、周りには「嫌な事があったらなんでも相談に乗るよ。」と言ったりしています。

周りにはネガティブな感情を出される事は迷惑だとは感じていないのに、自分が出す事は迷惑だと感じてしまっていたりします。これは思い違いなので、たまにはネガティブな感情を周りに吐き出して毒抜きをした方が良いです。

そうする事で周りの方とより親密な関係を築くきっかけになったりします。

なまじ心が強いだけに、我慢が平気になってしまうんですね。

ですが、自分の弱い部分を周りに見せる事が出来るのも、強さの現れでもあります。

 

感情の出し方が苦手な人は、シンプルに普段使う言葉の種類が少ない事が多いです。

語彙力を高めるためにも、書物に触れて言葉の数を増やす事も大切です。

 

感情を言語化するコツ

この2つのタイプの方に共通する感情の言語化のコツをお伝えしたいと思います。

3段階に分けて考えます。これは、紙に書いて行うことをおすすめします。

まず1つ目が、

1.状況を、言語化する

まずは自分の状況を整理するところから始まります。

ストレスが溜まってイライラしたり不安感に押し潰されそうになると、つい気持ちがフラフラと右に左に流されて中々定まりません。

流されっぱなしにされない為に、まずは今の状況を整理する事が大切です。

おすすめとしては、自分を中心に職場や家庭の人間関係の相関図を作ってから始めると整理しやすいです。

状況などの「事柄」に焦点を当てる事自体は根本的な解決には繋がりませんが、「自分がどういう事をストレスだと認識しているのか?」を理解する為に必要になっていきます。

 

2.自分の感情を言語化する

今の状況を言語化できたら、次は「どんな風に思ったか?」を言語化します。

相手に何かを言われて(されて)どんな気持ちになったか?や、今どんな気持ちなのか?を言葉にして整理する事で、自分の気持ちのモヤモヤしている部分が明確になっていきます。

本を読んでいると、今の自分の気持ちにぴったり当てはまる言葉が目に入って、スッキリする事ってありますよね。

あれは逆に言うと、自分自身で自分の感情を表す言葉を持っていないという事です。

きちんとした言葉で気持ちを整理する事で、モヤモヤが晴れてすっきりします。

 

3.どうしたいか?を言語化する

最後に、今後どうしていきたいか?を言葉にします。

今の状況と、今の気持ちを言語化出来たら、どうしたら今の気持ちをポジティブなものに変えられるかを言葉にします。

自分自身が、どんな状況の時にどんな気持ちになるかに気付く事が出来たら、どういった伝え方や表現をすれば楽にストレスを吐き出す事が出来るかもわかっていきます。

対策を考えるつもりで、是非言葉にしてみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後の対策まで言語化出来るところまで行うと、最終的にポジティブな状態で終えられるので、ネガティブな感情を表に出す事に抵抗がある方も受け入れられやすいのではと思います。

ストレスは、溜め過ぎると心にも体にも色々な症状が出てきてしまいます。
ストレスをこまめに外に出す事で、心身ともに健康でいられる事が出来ます。

今回は、その出し方の説明をさせていただきました。

あなたの辛い症状が、少しでも軽くなれたら嬉しいです。

応援しております。

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