朝型になる為に知っておいて欲しい3つの事
こんにちは。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
先日、当院へ来ていただいた方から「朝どうしても起きられない」というご相談を受けました。
- 寝付きが悪いから、結果的に寝る時間が遅くなる。
- 朝一度起きても、またお昼近くまで寝てしまう。
- たまに朝早く起きると身体が重だるく、気分が悪くなる。
というお悩みをお持ちでした。
自分では朝型にしたいのに、中々実現できない為、テレビなどで「朝型生活にすれば、体調が良くなる。」といったフレーズを聞くと、落ち込んでしまうんだそうです。
同じようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
今日は、「朝型になる為に知っておいて欲しい3つの事」というテーマでお話したいと思います。
目次
朝型になる為に知っておいて欲しい3つの事
朝型と夜型は遺伝子レベルで決まっていると言われていますが、あなたの夜型が生まれつきではなく、生活習慣の中で徐々に身についたものであれば、朝型になる事は出来ます。
その為に、知っておいた方が良い事が3つあります。
それは、
-
人間の体内リズムは24時間より長い
-
体温リズムが、睡眠に大きく影響する
-
夜型の生活は、体温リズムも乱れさせてしまう
の3つです。
1つ1つ、解説していきます。
1.人間の体内時計は24時間より長い
私たちの体内時計は1日約25時間程度と言われていて、1日のリズム(サーカディアンリズム)より少しだけ長いのですが、一定の時刻に起きて朝日を浴びる事によって、24時間のリズムへ毎日リセットをかけていると言われています。
つまり、もしあなたが夜起きて日中寝ていたり、室内に閉じこもってあまり太陽を浴びなかったり不規則な生活をしていると、この体内時計がリセットされずに、徐々に夜型になっていきます。
あなたがたまに早起きして体調が悪くなるのは、このズレをリセットする事が出来ない為、
- 体が重だるい
- 頭がボーッとして集中出来ない
- 常に眠い
といった体調のまま過ごす事になります。
これらは、遺伝子的に夜型だからではなく、体内時計をリセット出来ていない事で生じる体調不良です。
2.体温のリズムが、睡眠のリズムに強く影響する
通常私たちは、体温が上がっていくと覚醒度も高まり、体温が下がっていく時に眠くなっていきます。
朝方の生活をしている場合、1日の内で1番体温が高い時間帯は19〜20時頃で、その時間帯から徐々に体温は下がり始めて深夜の2~3時頃が一番低くなります。
睡眠のリズムを一定にする為には、この体温のリズムにも気を付ける必要があります。
例:
- 深夜帯に、過度の運動をしない
- 寝る前に身体を冷やし過ぎない
- 入浴後に湯冷めをしない
などです。
3.夜型の生活は、体温リズムも乱れさせてしまう
夜型の生活を続けていると、この体温のリズムも徐々に後ろへずれていってしまいます。
慢性的に夜型の生活になる
↓
体温リズムが後ろへずれる
↓
体温リズムの影響で、夜眠たくなる時間も朝起きる時間も遅くなる
↓
寝たい時間帯に眠れなくなり、起きたい時間帯に起きられなくなる
といった悪循環が生まれてしまいます。
朝型の人は、平均で午前3時50分に体温が上昇し始めますが、夜型の人は午前6時頃にならないと上がり始めないと言われています。
その為、この体温リズムがずれている人が急に朝型へ戻そうとするとどうなるかというと、
- 夜になっても体温が下がらない為、中々眠れない
- 朝早めに起きようとしても、体温が上がりきっていない為、頭も働かないし身体も重だるい
といった状態になってしまいます。
朝型になる為の習慣づくりとは
体温リズムも夜型になってしまっていると、朝型の生活をしたいと思っても、すぐには朝型へ戻せなくなってしまいます。
少しずつ身体を慣れさせていく事が大切で、その方法としては…
- 最初は15分ずつ、今より早い時間に起きる
- それを1〜2週間ほど続ける
- 身体が慣れてきたら、また15分早く起きる
- 理想の起床時間に起きられるようになるまで、1〜3を繰り返す
といった生活習慣の改善が必要になっていきます。
また、時間帯をずらすだけでなく、日中の過ごし方や夜の寝つきも同時並行で改善していく必要があります。
まとめ
如何でしたでしょうか?
夜型から朝型に変えるには、時間がかかります。
それは夜型だった期間や、体質なども影響しますが、朝早く起きて体調がすぐれないからと言って、すぐに諦める必要はありません。
あなたが夜型の理由には、体内時計や体温リズムがズレが影響している可能性があります。
最初は大変かもしれませんが、もしあなたが、
というお悩みをお持ちなら、この体温リズムの中々夜型から抜け出せないのなら、今回の話を参考にしてみてください。
あなたの体調を改善させるお役に立てたら嬉しいです。
応援しております。