不安が消えないのは、不安がなくなるのが怖いから?

こんにちは。

そらのいろ鍼灸院の正木です。

当院では、不眠症や自律神経失調症でお悩みの方へ鍼灸施術を行なっております。

本日は、「不安が消えないのは、不安がなくなるのが怖いから?」というテーマでお話したいと思います。

ちょっと分かりづらいテーマですよね^^;

当院にいらっしゃる方の中に、不安感や心配事が常に頭から離れなくてお困りの方が多くいらっしゃいます。

お話を伺いながら対処法等をお伝えする場合もあるのですが、中には効果が出ないケースもあります。

そんな時は、ノウハウなどをお伝えするよりももう少し深いお話をする事があります。

深いお話というのは、ノウハウなどでは語られていない、その方のパーソナリティを形作っている根本的な部分のお話です。

伝え方がとても難しいですが、根本的な部分として、ご本人は心のどこかで不安がなくなるのが怖いと思っているという部分です。

不安から解放されたいのにそれが怖いとはどういう事かというと、それは今までの人生経験で培われてきた価値観と言える事ができます。

あなたにも、こんな事はないですか?

 

小さい頃、学校で嫌な事があって、とてもネガティブな感情でいっぱい(不安・心配・恐れ)で仕方ないので、母親に聞いてもらおうと帰宅した。

家に着くと、両親が口論をしていて、とても険悪な雰囲気になっている。

ここで自分の嫌な気持ちを外に出すと、ますます家の雰囲気が悪くなるのは目に見えている。

両親に迷惑はかけたくないから、家の雰囲気を明るくしようと元気に振る舞う。(我慢をする)

or

勇気を出して母親に伝えはしたけど、母親は自分の事で精一杯で不安を受け止めてくれない。

「お母さんは自分の事で大変だから、これ以上迷惑をかけちゃいけない。」と、我慢する

 

といった経験です。

この経験を繰り返していくと、

 

「自分の気持ちを外に出さずに我慢する(不安な気持ちを、そのままにしておく)」=「正しい行為」

 

という価値観が生まれます。

何年も何年も、自分と一緒に成長してきた価値観です。

そうすると、大人になってもずっと不安な気持ちを持ち続けて成長していく事になります。

そうなってくると、ちょっとしたノウハウを伝えられたところですぐに変える事はできません。

不安なままでいる事は辛い事なんだけども、深層心理ではそんな自分を肯定してしまっている部分があります。

それを、「眠ればなくなってるよ」とか、「別の事考えて忘れよう」とかって言われたからって取り除けるわけがありません。

仮にもしそれで一時的に取り除けたりしても、その感情は自分が小さい頃から持っている感情で、素直でピュアで正しい感情ですから、良かったとは中々思えません。

逆に自分を誤魔化しているという行為に等しいと感じてしまいます。

不安を拭うという行為に対して、頭では理解できていても中々行動に移せないのは、そういった事が原因なのかもしれません。

不安なままの方が、自分らしい(正しい)自分なんですね。

じゃあ、だからと言ってもうどうしようもないのかというとそんな事はなくて、あなたはいつでも変わる事ができます。

そのために必要な事は

 

  • 過去に囚われない
  • 他人(ここでは母親)を責めない

 

事です。

「私が苦しんでるのはあの時あなたが向き合ってくれなかったから。あの時の事を謝ってもらいたい」と言って母親を責めて仮に謝ってもらったところで、何も解決はしませんよね。

あなたが今辛いのは、そんなあなたを受け入れているあなたがいるからというのも事実なのではと思います。

過去に囚われず、『これからどうすべきか?』を考えながら、少しずつご自身の価値観と向き合っていただけたらと思います。

 

本日は、「不安が消えないのは、不安がなくなるのが怖いから?」というテーマでお話させていただきました。

あなたが1日でも楽になるお手伝いが出来たら嬉しいです。

応援しております。

 

 

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