サプリでよく聞くナイアシンとは?
こんばんは。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
当院では、不眠や自律神経失調症などの症状をメインに鍼灸施術を行なっています。
昨日のブログで不安を減少させる効果が期待出来るサプリとして、「ナイアシン」を紹介しましたが、このナイアシンて何?というお言葉をいただいたので、今日は「ナイアシン」とはなにか?というテーマでお話したいと思います。
ナイアシンとは?
ナイアシンは、体内の代謝の大半に関わっていると言われている栄養素で、1950年代にカナダのエイブラハム・ホッファー博士が統合失調症の治療にこのナイアシンを使った事から有名になったようです。
別名ビタミンB3と呼ばれていた水溶性ビタミンの一種で、
- ナイアシンアミド(ニコチンアミド)
- ナイアシン(ニコチン酸)
の総称です。
ニコチンアミドは、皮膚の炎症を抑える為ニキビの治療薬に配合されたり、美白効果が期待されている人気のサプリの1つです。
ナイアシンは、細胞内でエネルギーを作る際の補助的な役割を持っていて、皮膚や粘膜の炎症を抑える効果がある為、このナイアシンが不足すると皮膚炎や口内炎になりやすいと言われています。
また、脳神経の活性化を支える代表的な補酵素とも言われていて、以下のような効果もあると言われています。
- 不安感の軽減
- イライラの軽減
- 鬱や統合失調症の症状を軽減
- 判断力や忍耐力にも関わっていると言われていて、職場での人間関係などの社交性にも影響している
前述のエイブラハム・ホッファー博士は、こういった症状でお悩みの方にナイアシンの摂取を勧め、実際に改善した症例をいくつも報告しています。
ナイアシン療法を取り入れる事に懐疑的な意見もあったり、否定している論文もいくつもありますが、もしあなたが鬱や不安感などでお悩みでしたら、一度試してみる価値はあるのでは?と思います。
ナイアシンは、どうやって摂る?
このナイアシン、サプリから摂るのが一般的ですが、普段の食事からも摂れます。
また、セロトニンの原材料のトリプトファンも、このナイアシンの材料になっているので、トリプトファンも一緒に摂ると良いと思います。
- まいたけ
- エリンギ
- しいたけ
- あんず
- プルーン
- アボカド
- カツオ
- レバー
- 納豆・豆腐などの大豆製品
- チーズヨーグルトなどの乳製品
- まぐろ
- かつお
- レバー
ナイアシンはアルコールを分解する時にも使われるので、アルコールをよく飲む人はより積極的に摂取してほしい栄養素です。
まとめ
今回紹介したナイアシンは、よく耳にする栄養素ではあると思いますが、実際にどういう働きがあるのかや、どういった食材に含まれているのかまでは知られていない物質なのかもしれません。
栄養で症状が改善されたり、元気が出たり、社交性が身につくと聞くと疑わしく聞こえるかもしれませんが、処方薬を飲み続けても改善がみられない場合、一度試してみるのも良いのではと思います。
ナイアシンは、即効性がある方もいらっしゃいますし、数年経って少しずつ改善がみられる方もいます。
過剰に摂り過ぎなければ、根気良く続けていっても良いのではと思います。
鬱や不安感などで苦しんでいる方で「少しでも薬を減らしたい」「不安感を軽減させたい」という方は、主治医に相談しながら、是非試してみてください。
あなたの症状が少しでも改善される事を願っています。
応援しています。