「疲れているのに眠れない」その原因とは?

「今日も全身クタクタに疲れているのに、

 布団に入ってしばらくすると目が冴えてくるのはなんで?」

 

昨日も今日も夜中まで働いて、全身クタクタに疲れているはずなのに、いざ寝ようとしたら眠れない・・。

あなたには、こんなお悩みはありませんか?

今回は、「疲れているのに眠れない」というお悩みをお持ちのあなたへ、東洋医学から診た考え方と解決策をお伝えします。

 

「疲れて眠れない」のに検査では異常なし

疲れているのに眠れないって、不思議な感覚ですよね。

こんな状態では、身体の疲れが取れないだけでなく、精神的にも不安な気持ちにもなると思います。

 

「(もしかして、どこか悪いのかな・・?)」

 

こんな不安が頭をよぎるのではと思います。

 

でも、普段受けている健康診断では「異常」なし。

 

西洋医学では、基本的に検査で異常がなければそれ以上診る事はありません。

 

東洋医学では、患者さんの訴え=病があると考える

西洋医学の考え方とは対照的に、東洋医学では患者さんの訴えがあれば、そこには必ず病が隠れていると考えます。

 

(例えばそれが思い込みであったとしても、なぜそう思い込んでしまうのか?という部分にも焦点を当てます。)

 

「疲れているのに眠れない」という症状が出ている場合、東洋医学ではまずこれを「心脾両虚(しんぴりょうきょ)・気血両虚(きけつりょうきょ)」と見立てます。

(詳細は「各種疾患」の不眠のページにて)

気血は、特定の臓腑で作られ、全身を巡り栄養する働きがあります。

 

心脾両虚・気血両虚の考え方

 

過労によってその臓腑の機能が弱まったり、体を栄養している物質(気血)が減る

血が減ったり作られなる事で、栄養分が不足

心が十分に栄養されなり

精神的に不安定となり、眠れなくなる

 

この場合の改善方法は、ゆっくり休んで体力を回復させる事が一番ですが、睡眠がしっかり取れない為、ゆっくり休む事も出来ないよいう悪循環に陥ってしまいます。

その為、食べ物で直接気血を補うか、気血を作る臓腑の働きを強める事です。

気血を補う食べ物
やまいも、とうもろこし、小麦、なつめ、かぼちゃ、きくらげ、サケ、ブリ、あさり、ホタテ、まぐろ、鶏肉、牛肉、卵、レバーなど

 

気血を補うのは、胃腸(脾胃)

気血を作る主な臓腑は胃腸(東洋医学では、脾胃と言います)です。

胃腸はストレスに弱い事と、適度に運動する事で働きを強める事が出来ます。

その為、ストレスを感じている人はまずはストレスマネジメント行い、運動習慣のない人は日々の習慣に運動を取り入れてみてください。

 

この「心脾両虚(しんぴりょうきょ)・気血両虚(きけつりょうきょ)」のその他の症状として、

・弱めの動悸がある

・疲れやすい

・不安感に襲われやすい

・顔色や唇、爪の色が良くない

といったものがあります。

不眠の症状が出る前に、こういった症状が先に出ている場合もあります。

 

まとめ

如何でしたでしょうか?

胃腸の状態が悪く、気血がうまく補えないと徐々に先進的に不安定にもなっていきますし、その逆もあります。

精神的に不安定だったり、ストレスや不安が強くあると胃腸の機能が減退していきます。

体は、全て繋がっています。

睡眠だけでなく、日中の活動、食事、メンタルなど様々なバランスを意識する事が大切です。

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