春は不眠になりやすい?今の季節の養生法
こんにちは。そらのいろ鍼灸院の正木です。
天気が安定しない日が続いていますね。
今の季節は歓送迎会があったり、転職や転勤、部署異動などで周りの環境が大きく変化する時期なので、環境の変化が身体に影響している方も多いかもしれません。
自然界でも、春は様々な変化を起こす季節です。
植物は発芽し枝や葉が上空に向かってぐんぐん伸びていきます。
春は生き物を活動的にさせ、成長させる季節です。
ですが、これが意外と要注意。
春の影響を受け、その働きが活発になり過ぎてしまうと、自律神経の乱れに繋がります。
「春先になると、なぜか体調がすぐれない…。」
といったお悩みがある方は、今回の内容を参考にされてみてください。
目次
春が心身に与える影響
身体に与える影響
植物が空に向かって伸びていく状態を人に当てはめて考えると、
体を流れている気血も頭に昇りやすくなる
ということになります。
その結果、気血が過剰に昇ってしまうと、
・めまいや頭痛
・耳鳴り
・首肩こりがいつもより強く感じる
など、上半身や頭面部の症状が出やすくなります。
心に与える影響
また、気が上りやすくなるという事は、気分が高揚して落ち着かなくなったり、と、精神面でも不安定になったりします。
その為、普段よりもイライラしやすくなったり、ちょっとした事で気分が昂ぶって眠れなくなる日も出て来ます。
春におすすめの食べ物は
今の季節におすすめの食べ物もいくつかあります。
春は芽吹きの季節ですから、新芽やデトックス効果の高いものがおすすめです。
老廃物の排出の促進や肌荒れには
野菜などの新芽がおすすめです。
新茶・わらび・ふきのとう・ふき・たらの芽・せり・たけのこ・ほうれん草・かいわれ菜などが良いと言われています。
また、デトックス効果といえばどくだみ茶もおすすめです。
当院でも、季節のお茶としてお出ししております。
ストレス発散には
漢方では、シソ・ミント・にら・セロリ・三つ葉・春菊・菊花・柑橘類などの香りの強い食材は、滞っている気を流す働きがあるといわれます。イライラ・めまい・耳鳴り・目の充血・自律神経の乱れなどにおすすめです。
冷たいものはなるべく控える
春は活動的な季節なので、体を冷やす生ものや冷たい食べ物は控えるようにしてみください。
まとめ
如何でしたでしょうか。
東洋医学には「天人合一」といって、私たち人間も自然とひとつであるという考え方があります。
季節も春になって気が上がっているのだから、私たち人間の気もまた上がりやすくなっている。
これを知っておくと、
「最近、少し気持ちが落ち着かないな…。」
と思っていても、季節によるものと知っていれば、安心出来ると思います。
東洋医学では、自然の変化に合わせた生活をしていけば、日々健やかに過ごせるというのが根本にあります。
今の季節は
多少イライラしても気にし過ぎない
気持ちが落ち着かない時は、深呼吸やストレッチで気の流れを整える
旬のものを食べて、食養生にも気を配る
などで気の上りがちな気の流れを調整するようにしてみてください。
今の時期に体調を崩しやすいあなたの、お役に立てたら嬉しいです。