眠れない時、睡眠薬は飲むべき?
あなたは、
「眠れないけど、薬には頼りたくない」
「心療内科って、どこか敷居が高い」
「薬を飲み始めたら、ずっと飲み続けれなければいけないのかな…?」
なんて心配、ありませんか?
周りの目も気になるし、「睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる」「精神科に通っている」と言った話題は自然と遠ざけたくなるものですよね。
よく聞く話としては、
「眠れないのは、心が弱いから」
と言った偏見もあります。
夜眠れないという事を周りに伝えると大半の方が心配してくますが、こういった考えをお持ちの方も多いです。
こんな言葉を言われてしまうと、ショックと共に不安にもなると思います。
今回はそんな不安をお持ちの方へ向けた内容です。
眠れないからといってすぐに心のせいにするのは良くない
前回のブログにも書きましたが、眠れない理由はたくさんあります。
- 運動不足
- カフェインの摂り過ぎ
- 夜更かし
- 夜勤勤務
- 寝る前のスマホやテレビ鑑賞
- 寝る直前の激しい運動
- 冷え
- 空腹
など、睡眠の質が良くないのは色々な理由が考えられます。
あなた自身が気づかないうちに、あなたの生活習慣が眠れない状態を作ってしまっている可能性もあります。
その場合、心のせいにしたり薬を飲んでも解決にはなりませんよね。
色々試してみて、それでもストレスや心の影響を拭えないのであれば、そこで初めて心療内科へ行く事を考えてみても良いと思います。
どんな医師が良いのか
ただし、こちらの話も聞かずに薬を処方する医師とは、距離を置いた方がいいかもしれません。
自分と合わないなと思ったら、いくつかの精神科を回って、自分に合う医師を探しても良いのです。投薬を勧めてくる医師であれば、きちんと減薬の計画を考えて処方してくれる医師に診てもらうようにしてください。
日本の心療内科は初診は30分以上かけて患者さんの話を聞かなくてはいけませんが、初診以降は5分だけ聞けば診療報酬が得られるようになっています。
あなたの医師が本当に親身になってあなたの事を考えてくれているかは、初診以降の対応で判断出来ると思います。
眠れないからといって、すぐに薬に頼らない方が良い
薬を飲むと体調は一時的に改善されるかもしれません。
それに慣れてしまうと、自分自身で生活習慣を改善しようとしなかったり、なかなか本気で治療に取り組もうとせずに、眠れない症状だけを訴えて薬の量だけがどんどん増えて行くといったケースも出てきてしまいます。
治療をするのであれば、自分が本気で取り組む姿勢が何よりも大切です。
それで眠れなかった時は、薬+カウンセリングを考えてみる
医師の仕事は薬を処方するだけでなく、あなたの体調を診断し、より良い環境で過ごせるように問題点や改善点を共に探ったり助言をするのも仕事の1つです。
こちらの気持ちをわかってくれた上で、きちんとしたゴール設定をしてくれる医師に診てもらうようにしてください。
その上で薬を飲むのがベストなのか、カウンセリングが良いのか、漢方が良いのかなどのアドバイスをもらい、最終的にはあなた自身で決めていくのが良いと思います。
ただし注意しなくてはいけないのは、担当医がどれだけ理解のある医師だったとしても、薬で不眠が治るわけではないですし、薬を飲むリスクも知っておく必要があります。
まずは相談に行く感覚で診てもらう事が大切です。