心療内科に行くか悩んでいるのなら

「最近、なかなか明るい気分になれないし、心も体も辛いけど、精神科とか心療内科ってなんか行きづらい…。」

あなたも、こんな風に思った事があると思います。

 

心療内科に通っている=病んでいる?

 

という考え方が定着していて、少しくらい心が疲れているからと言って、心療内科に相談に行くのはハードルが高いものですよね。

「うつになるのは、もともと気が弱い人」


「うつになるのは、メンタルが弱いから」

「さぼっているだけなんじゃないか。」

という思い込みが強く、自力で頑張ってしまう人がほとんどです。


ですが、うつになりやすい傾向にある人は「ポジティブな人」「頑張り屋さん」「気が強い(と思われている)人」の方が多いように思います。


そういう人こそ、周りに助けを求める事をためらってしまうからです。

「少しくらいなら我慢出来る」と思っているうちに、少しずつ状況が悪くなっていってしまっているケースが多くあります。

 

アメリカでは、心療内科に行く事はごく一般的

アメリカ人のほとんどは、学生時代に1度や2度心療内科に通った事のある人ばかりだそうです。

中には「ペットロス」や「恋人と破局した」といった理由で心療内科に通うケースもあるくらいです。


その為、思いうつ病にかかるケースもあまりありません。それは、彼らがすぐに助けを求める国民性を持っているからだそうです。自分が少しでも「辛い!」と感じたら、すぐに助けを呼べるのです。

そして、自分がそうだから、周りが心療内科に通う事に対して大きな違和感を持っていません。

 

日本独自の価値観が、あなたの症状をとてもハードルの高いものにしている

その点日本では「心療内科に通っている人=少し距離を置きたくなる存在」となってしまっていますよね。違和感がたくさんあります。

日本では我慢する事が美徳であり、そう簡単に助けを求められません。

そして、我慢を続けた結果、心や体に様々な症状が出ている人(うつっぽい症状が出ている人)に対して、世間の目は冷たくなります。

頑張って頑張って我慢して我慢して、いい仕事して褒められればそれはそれで喜ばしい事ですが、我慢しても我慢してもその仕事が報われない事もありますし、我慢する量は働けば働くほど膨らむばかりです。


なぜなら、我慢して仕事を続けている人間には、際限なく仕事を任されてしまうからです。

でも、今のあなたの現状では、我慢を続けていても体を壊すだけ。だと思います。

つまり、今の仕事の仕方ではいつか必ず体を壊します。これは、気持ちの問題などではなく、誰にでも起こり得る事。もし今、少しでも「辛い」と感じていたら、治療のために専門家を訪れて欲しいと思います。

 

良い心療内科医と巡り合う為には

では、心療内科に通えば全て救われるのか?

残念ながら、そうは言い切れないのが現状です。

保険点数の観点から、

  1. 初診は最低30分診察をしなければいけない
  2. 二診目以降は最低5分診察をすれば良い

というルールがあります。

その為、二診目以降は、とにかく薬を処方されておしまいという医療機関がほとんどです。

その薬でも効果が出なければ、次回はより強い薬を処方されるか、量を増やされるかのどちらかになるケースが多いです。

心療内科医は心の専門家ではなく、薬を出す事しか出来ないので、薬を飲まないとそれ以上診てくれません。

薬は短期的に見れば悪いものではありません。

ただし、副作用や離脱症状のリスクはあります。

それを自分で分かった上で服薬し、最低でも減薬・断薬をゴールとした計画的な処方をしてくれる医師を探す事が大切です。

医師に少しでも違和感を感じたなら、いくつかの医療機関に足を運んでも良いかもしれません。

まとめ

  1. 仕事やプライベートで悩み、うつ状態になったとしても自分を責めたり悲観的に思う必要はない
  2. 心療内科は悩みを解決する場所ではなく、薬を処方する場所だと認識する
  3. 薬は短期的には悪いものではないが、リスクがある事を知っておく
  4. 服薬に際し、計画的に処方してくれる医師と出会う
  5. 最終的に治すのは自分自身

 

という5つを忘れずにいれば、心療内科に通う事に抵抗を感じる必要はありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です