働き盛りのあなたが、自律神経が乱れやすくなってしまう理由とは
今回は、
「昔に比べて、疲れを感じやすくなった。」
「朝、起きるのがしんどくなった。」
「仕事に行くと、動悸やめまいが出るようになった。」
といったお悩みをお持ちの方への内容です。
こんな時、あなたならどういった対処法をお持ちでしょうか?
「いつもより早目に寝る。」
「落ち着くまで深呼吸をする。」
「薬を飲む。」
こういった対処法をされている方もいるのではと思います。
人は、活動と休息のバランスを上手に保つことによって、健康でいられます。
このバランスを取ってくれているのが、自律神経なのですが、実はこの自律神経、年齢とともに乱れやすくなってしまうのです。
もしあなたが、
「検査では問題ないと言われているのに、体調があまり良くないな…。」
と感じていたら、それは加齢に伴う自律神経の乱れが原因かもしれません。
目次
加齢に伴い乱れる自律神経
最近では、「自律神経の乱れ」という言葉を本当に良く聞くようになりました。
検査をしても原因が良くわからなかったり、明らかにストレスが原因で起きている症状の場合、何らかの形で自律神経が影響していると言われます。
でも、若い時はどれだけ無茶をしても全然大丈夫だったのに、最近になってこんなに体調が良くないのは何故?と思いませんか?
自律神経は、わかりやすく言うと、環境の変化に適応する能力と言えます。
若い時は外がいくら寒くても薄着でいても平気だったり、急に立ったり座ったりしても立ちくらみが起きたりしないのは、自律神経がしっかりと働いてくれていた為です。
私たちは生き物ですから、その能力は歳を重ねるごとに少しずつ落ちていきます。
それは自律神経でも例外ではありません。
というのも、興奮作用のある交感神経のレベルは生涯を通じてあまり変化しないのに対して、リラックス作用のある副交感神経のレベルは、年齢と共に下がってきてしまうからです。
その為、若い時と同じような生活スタイルを続けていると、自律神経の乱れからくる体調不良が出てくるのは、そこまでおかしい事ではありません。
自律神経は、確かに年齢と共に乱れやすくなってしまうのですが…
確かに自律神経は年齢と共に乱れやすくはなります。
でも、歳の近い人でも症状が多く出ている人とそうでない人がいますよね?
その方達には、どんな違いがあるのでしょうか?
昔と比べて、自律神経が乱れやすくなった理由と思われている方、こんなことをしてはいませんか?
・「休日の前の日は夜更かしして、休日はお昼近くまで寝ている」
・「仕事が始まれば一気に集中し、休みも取らずに動き続ける」
もしあなたが、働き盛りの年齢で自分の時間をあまり持てずにいればいるほど、こんな生活習慣を身につけているかもしれませんね。
先ほどもお伝えしたように、自律神経は環境の変化に適応する為の能力です。
その環境が目まぐるしく変化していたら、自律神経は疲れて乱れやすくなってしまいます。
「規則正しい生活を心がけましょう」と言われるのは、こんなところから来ているのです。
自律神経が乱れる原因は、加齢と生活習慣とあと一つは…
自律神経が乱れる原因で、もう一つどうしても考えなくてはいけないのが、精神衛生です。
ストレスが溜まって常にイライラしていたり、常に思い悩んだり予期不安などで気持ちが不安定でいると、どうしても自律神経に影響を与えてしまいます。
なるべく、精神衛生を整えるような生活を心がけてみてください。
自律神経が乱れると、何故疲れやすくなるのか?
では何故、自律神経が乱れると疲れが溜まりやすくなるのか?
ですが、そこには血流との関係があります。
リズムの崩れた生活スタイルやストレス
↓
自律神経が乱れ始める
↓
過緊張により血管が収縮し、血流が悪化する
↓
疲労物質の蓄積
↓
疲れの抜けない体になる
私たちの身体は、若い頃は自律神経がしっかりしているのでいくら暴飲暴食をしようが、朝まで起きていようがなんて事ありません。
ですが、男性だと30代、女性だと40代頃から、徐々に自律神経が乱れ始めて、生活リズムの乱れが不良の原因に体調になる事が増えてきます。
そうなってくると、短期間だけ生活リズムを整えたり、食生活を改めても、身体はすぐには変わってくれません。
自律神経を整えるには
20代までは無茶をしても、身体の自律機能に支えられてなんとかやってこれました。
でもこれからは、あなたがあなたの身体を支える番です。
- 食べ物に気をつけて、良く噛んで食べる。
食べ物はバランス良く食べるのも大事ですが、良く噛んで食べる事もとても大切です。
内臓の負担を軽くする事も、慢性的な疲労感から抜け出す為に大切です。 - 遅くても0時前には必ず寝る。
良質な睡眠は、高いパフォーマンスを維持する為には必要不可欠です。
特に東洋医学では「陰」を養う大切な時間。
なるべく0時前に寝て、しっかり滋養しましょう。 - 極力身体を動かす。
運動は、血流を良くする為にとても大切です。
筋肉だけでなく、内臓の活動も活発になる為、出来る時に意識して行ってみてください。
また、デスクワークの方は長時間同じ姿勢を取り続ける事も良くありません。1時間に1回くらいは、立ち上がったり肩を動かしたりして、緊張を取るようにしてみてください。 - 身体を冷やし過ぎない。(お風呂に入ったり、水分は常温で摂る)
冷えは血流悪化の原因になります。冬は冬で寒いし、夏は冷房で寒いとなると、身体は自然と冷えていってしまいます。なるべく冷たい飲み物は避ける事と、お風呂に浸かるようにしてみてください。お風呂は41℃以下の温度で15分入ると、副交感神経が優位になると言われています。 - 準備運動をせずに無茶な運動はしない。
急に激しく身体を動かすのは、心臓や肺などに強い負担がかかり、自律神経の乱れに繋がります。
身体を動かす時はゆっくりとした動きから徐々に始めるようにしてみてください。
など、出来る事から始めてみてください。
まとめ
今回は、「自律神経が乱れやすくなる理由」として、
- 加齢
- 生活習慣の乱れ
- 精神衛生
の3つを挙げ、その調整法を簡単にお伝えしました。
「自律神経を整える」と聞くと、なんだかとても難しいように聞こえませんか?
詳しい本になると、結構難しく書いてあるものもありますが、これくらい基本的な事でも、続ければ十分効果があります。
体調不良などと言ってられない今だからこそ、体をいたわって、疲れと闘えるご自分になれたらと思います。
応援しています。