夕日を浴びると、寝付く時間が遅くなる?
あなたは、夕日を浴びると寝付く時間が遅くなるってご存知ですか?
朝日を浴びると、夜の寝つきが良くなるという話は聞いたことがありますよね。
夕日は、睡眠に関しては朝日の逆の作用を及ぼしてしまうようです。
そもそも、なぜ朝日が寝つきを良くするかと言うと
- 朝日を浴びることで、夕方以降にメラトニンが分泌される
- 概日リズムの位相を前進させる(25時間の概日リズムを、24時間へ近づける)
からだと言われています。
朝日と夕日が睡眠に与える効果の違い
朝日には概日リズムを24時間へ近づける事で、夜の寝つきを早くする効果もあると言われています。
これは1日のうち、早い時間帯に光を浴びると位相が前進し、遅い時間帯に光を浴びると位相が後退するという私たちの身体の特徴からきています。
その為、夕日を浴びても、概日リズムにある程度の変化があるようです。
ただし、この行為は夕方以降の夜遅くに強い光を浴びるとより強く現れます。
つまり、夜寝る直前まで明るい部屋にいたり、スマホやPCの光を見ている事で顕著になります。
簡単に言うと
1日の早い時間帯に強い光を浴びる → 眠気の出る時間が早くなる(概日リズムが24時間に近づく)
1日の遅い時間帯に強い光を浴びる → 眠気の出る時間が遅くなる(概日リズムが25時間に近づく)
と言う事が出来ます。
夕日には、メリットもある
夕日を見ていると、時には寂しさや物悲しさを感じる事もありますが、メリットとして
- 心を落ち着かせる
- 緊張をやわらげる
- 温かい光に包まれて、安心感を感じる事ができる
といった面もあると言われています。
夕日が沈んでいく光景を、じいっと見つめてしまう事、あなたにもあると思います。
問題なのは夕日よりも…
概日リズムを気にして夕日を浴びないようにするよりも、夕日を浴びるメリットに目を向けて、夜遅くに明るい照明やPC・スマホのライトに当たる頻度を減らしていった方が良いかもしれません。
眠気を誘うホルモンの分泌抑制は、460nm前後の光の波長によって顕著に現れます。
PCやスマホの画面から出る光の波長は450〜550nmの為、メラトニンの分泌を抑制し、交感神経の興奮を強めて入眠困難を引き起こす原因になります。
夜中でも明るい光を浴びずに過ごすのは、今の時代では難しいかもしれませんが、寝る1時間くらい前からはPCやスマホは控えて、暗めの光の中でゆっくりと過ごす方が良いかもしれません。