何十年も飲んでるその薬、今すぐやめたい?

あなたがもし、睡眠導入剤や抗不安薬などの薬を何年にも渡って飲み続けていて、今すぐにでもやめたいと思っているのなら、このブログに簡単にで良いので目を通してみてください。
かなり持論を展開しているので、不快に感じてしまう方もいるかもしれません。

当院には、長い間飲み続けている薬を何とかやめたくて来院される方が多くいらっしゃいます。

20年以上も薬を飲み続けて、辞めたくても中々やめられない人もいらっしゃいます。

 

飲んでいる薬の効きが少しずつ悪くなって、薬を飲む前には出ていなかった新たな症状に辛い思いをされている方もいます。

「薬を飲んでも意味がない。でも今やめたらもっと辛い状態になる。」と、薬を飲み続けなければいけない状況になっている方もいます。

主治医に意思をうまく伝えられず、少しでも薬を減らしたくて自己判断で減らしていく方もいます。

どれもお辛い状況ですが、当院の方針としては

「まずは今の薬を飲み続けたまま、体調を安定させる。」

というところまで持っていくことです。

もちろん薬をやめたからといって離脱症状が出ない事もあります。でも薬を何年も飲み続けていた場合、身体はその状態でバランスを取ろうとしている為、急にやめると何かしらの反応を起こす事が多いです。

これは薬だけでなくて、普段口にする食べ物や生活習慣などを急にやめた場合も同様です。
(普段夜型の人が健康に良いからと急に朝型にしたり、運動習慣化のない人が急に運動をしたりすると体調を崩してしまいがちなのと同じです。)

そんな時に、症状も辛いし薬を飲むのもいやだからと、まだ症状が出ている時期に薬を止めようとすると、元々の症状と薬をやめた事によって出てくる症状どちらにも苦しめられてしまう事になります。

体調が安定すれば、精神的にも安定してくるので、そうなって初めて薬を減らしていく事で、離脱症状が出たとしても肉体的にも精神的にも大きなダメージを負う事なく対処出来ると考えています。

薬を飲んでも気分が晴れない、眠れない、めまいが治らないという症状が毎日出ている場合、症状の出る日を毎日から週に5日、4日、3日と段階的に減らしていき、体調を安定させる事が大切です。

その為に生活習慣を改善したり、食べ物を変えたり運動したり、漢方を飲んだり鍼をして、少しずつ身体と心の状態を段階的に良くしていく事が大切です。

毎日薬を6錠も7錠も飲むのは正直滅入ってしまう部分もあるかと思います。

良くなって来たと思ったらまた症状がぶり返してきたりして、落ち込んでしまう事もあると思います。

いつ今の状況から抜け出せるのかわからなくて、出口の見えないトンネルをさまよい歩いてる気分になる事もあると思います。
そんな時は、自分の体調を客観的に見えなくなり、悪い部分にばかり焦点を当ててしまう事もあると思います。

でも思い返してみたら、気にならなくなった症状があったり、気になる症状の程度や頻度が下がったという事もあると思います。

一歩一歩は小さくて目には見えないものでも、体調は確実に良い方向へ向かっていきます。

時間はかかるかもしれませんが、もし今すぐにで薬を減らしたいと思っているのなら、まずは焦らずに「今の薬の量のまま体調を整えよう。」という気持ちで臨んでもらいたいと思います。

 

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