あなたも、ショートスリーパーになれるか??
あなたの周りにいる人で、
「自分はあまり眠らなくても大丈夫だ」
と仰っている方もはいますか?
「他の人はたくさん眠らないと頭が働かないなんて言うけど、僕は大丈夫。」
っていう言葉を聞くと、ついどんな睡眠習慣をしているか知りたくなりますよね。
実はこれには秘密があるんです…。
誰だって、睡眠時間を短くしてその分余暇や仕事に時間を使えたらどんなに良いかと思っているかと思いますから。
俗に言うショートスリーパーって…
確かに世の中にはショートスリーパーと呼ばれる、短時間睡眠でも健康でいられる人がいます。でもその比率は1%未満。そして何故ショートスリーパーでいられるのかと言うと、その人の遺伝子がかなり特別なものだからです。つまりショートスリパーとは、遺伝的変異によるものだという事です。どれだけ頑張っても、訓練で習得出来るものではありません。
未だに「睡眠を支配する」という考え方が学校や職場で名誉の証として捉えられている傾向がありますが、睡眠時間を削ってまで勉強したり働いたりする事は、賢明とは言えません。
睡眠時間を削る代償として…
- 体調を崩しやすくなる
- 体調を崩した後、回復が遅れる
- 悪性腫瘍の発症率が上がる
- 生殖機能が減退する
- 妊婦さんだと、出産時の所要時間や帝王切開の率が上がる
- 血糖値が上がりやすくなり、糖尿病のリスクが上がる
- ストレスホルモンのコルチゾールが増え、イライラしやすくなる
- 食欲が増し代謝も落ちる為、太る
- 注意力が低下する
- 意思決定能力が損なわれる
- 衝動的欲求に従いやすくなる
- 不安が強くなる
- うつ傾向になりやすくなる
- 認知症のリスクが増える
- 仕事の効率が落ちる
- 仕事のミスが増える
なんかがあります。
まだまだ書こうと思えばたくさんあります。
つまりは、ショートスリーパーになると言う事は、自身の健康を損ねて仕事でも家庭でもベストの状態を保てなくなるという事です。
僕は鍼灸師ですが、もしあなたが鍼の治療に通おうと思った時に、睡眠不足の鍼灸師に診てもらいたいと思いますか?
きっと思わないと思います。
ぐっすり睡眠を取ってベストの状態でいる鍼灸師に診てもらいたいと思うはずです。
もしあなたが、
「短い時間で効率的に仕事をしたい」
と思っているのなら、より多く休む事でより多くの仕事をする事が出来ます。
これも東洋医学の「陰」「陽」の考え方で、陰(睡眠)が強いからこそ、陽(活動)も強くなるという考え方に基づいています。
ここからは余談ですが、アメリカでは「残業をしている人間」=「仕事の出来ない人間」という評価が下されます。どうやったらこの作業を時間内に終わらせられるか?と言う視点で仕事を出来る人が求められる社会のようです。
もちろんここは日本なので、昔から日本にある「労働時間が長い人間」=「良くやっている」という評価がついて回るのは承知の上で、嘆き諦めるだけでなくどこかで変えていく必要があると思います。
今日本でも「働き方改革」として政府が残業時間の上限を決めようと動いていますが、大切なのは残業時間自体ではなくて、残業ありきで考えてしまっている労働者一人一人の…
・残業するのが当たり前。
・〇〇時まで会社にいるのが何となくルールになってしまっている。
・残業しない人間(仮にその人がやるべき仕事を終えていたとしても)に対する評価が低いから仕方ない
という意識なのかもしれません。