休日に、ゆっくりしてても疲れが取れない理由とは?
あなたは、
「休みの日、1日家でゆっくりしてたのに疲れが取れなかった」
なんて経験、ありませんか?
「もう歳かな?」とか、「私の身体、どこか悪いのかな?」とか心配してしまう事もあると思います。
でも、もしかしたらそれはあなたの思い違いかもしれません。
最近、なぜしっかり休んでいるはずなのに疲れが取れないのか?の研究がかなり進んできていて、その理由も少しずつ見えてきているんです。
あなたの疲れが取れないのは、脳が疲れているから
疲れと聞いたら、ます身体の疲れを想像しますよね。でも私たちが感じる疲労感は、実は「脳の疲れ」が影響しているのではないか?という考え方が最近注目されてきているんです。
脳全体が使うエネルギー量は身体全体の約20%。
そのうち、脳のどの部分が活発に動いているかは、その血流量を測る事でみる事が出来ます。
その計測によると、脳が1日に使うエネルギー量のパーセンテージは…
・課題に集中してる時 → 約5%
・脳の修復時(主に睡眠中) → 約20%
・特に何も考えていない時 → 約70%
なんだとか。
脳は、何もしていない(と私たちが思っている)時に1番エネルギーを消費していて、この脳の活動をDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)と呼んでいます。
あなたは、身体は休めていながらも昨日の出来事や明日の予定についてあれこれ考えてばかりなんて習慣、ありませんか?
例えば、
・家族とゆっくり過ごしていても、仕事の事が頭から離れない
・ベッドに横なって、ずうっとスマホをいじっている
・ソファに寝っ転がって目を瞑っていても、以前の出来事を何度も思い出している
なんて時です。
そんな時に脳は1番エネルギーを消費しているんです。
これは何も休日だけに限らず、仕事中や移動中にマルチタスキングをしている(一つの課題をこなしながら、頭の中では別の事を考えている)時も同じように脳はエネルギーをたくさん消費しています。
私たちが意識していない間にも、脳はかなりのエネルギーを消費しているようです。このDMNのエネルギー消費をいかに少なくしていくかが、脳の疲れを少なくするポイントになっていきそう。
脳を休めるには、能動的に休息を取る事が大切
ただぼーっとしてるだけでもエネルギーを使ってしまっているのだとしたら、「じゃあどうすれば脳の疲れを取る事が出来るの?」って思いますよね。
それには、今注目されている「マインドフルネス」や「坐禅」の考え方がとっても有効みたいです。
過去の反省やまだ起きていない未来に対してあれこれ考えるだけでエネルギーを消費しているのであれば、「今」に集中して、意識を向ければこのDMNの活動は低下していき、余分なエネルギーの消費を抑える事が出来るんだとか。
あまり難しく考える必要はなくて、今あなたが椅子に座ってパソコンを見ているなら、このブログを読み終わった後に軽く目を閉じて、「背中が椅子の背もたれに当たっている」「足が床に当たっている」という感覚に、ほんの数分間意識を集中していければいいだけの話。
その感覚を日常生活の様々な場面で行なって習慣にしていければ、その間は脳の過度なエネルギー消費はなくなっていきます。
脳は天邪鬼なもので、「雑念を考えないようにしよう」と思ったら逆に考えてしまう特徴があります。雑念を振り払いたければ「今ある感覚」に意識を集中する事で自然と振り払う事が出来るようです。
もしあなたが、「休日なのに疲れがなかなか取れない」とお悩みなら、こういったものを取り入れてみるのも良いかもしれません。