「気分が悪い」ときの対処方法
あなたも、気分の波というものを経験したことがあると思います。
「今日はなんとなく気分が悪いからイライラする。」
「気分がいいから買い物でも行こうかな。」
「今日は明るい映画でも観たい気分だな。」
とかの気分です。
この気分というもの、実は相当厄介でこんな3つの特徴を持っています。
①必ず波があり、その浮き沈みに対する免疫を持っている人はいない
誰でも自分の気分の波から逃れることは出来ないという事ですね。
自分の気分の良し悪しをコントロールする事は出来ません。
②その波をコントロール出来ない割に、外的なストレスに直接影響する(しかもかなり強く)
あなたも経験があると思います。
同じ満員電車でも、気分が悪い時に乗るのと気分が良い時に乗るのとでは全然違うし、上司から注意を受けている時でも気分の良し悪しで事実認識が大きく変わっていきます。
③気分によって自分が物事の良し悪しを決めている事を自覚している人がほとんどいない
「ああ、今なんとなくイライラするのは、気分が悪いせいだな…。」と自分のイライラいを客観的に見れる人はほとんどいません。
この気分というのはあなたの思考にダイレクトに影響しますが、振り子のように良い悪いを行ったり来たりするものです。波のように。
同じ事実でも、気分の波が良い方向に来ている時と悪い方向に来ている時では、考え方や見え方が大きく変わってくるのです。
否定的な考えをいくら追求しても、肯定的な思考に変わることはない
自分の否定的な考えを深く追求し続けた結果、肯定的な思考が生まれたなんてことは起こりません。ますます否定的な思考が増えていくばかりです。また、
「なぜ自分はこんなに否定的なのか?」
と考えを深める必要はありません。
それは今あなたがたまたま悪い気分になってるだけだから。
気分の悪い時は、何もしないのが1番
低調な気分から抜け出す方法は、あなたの気分には波がある事を自覚して、気分が良くなるのをただ待てば良いだけなのです。そこで思考を深めていっても事態は好転するばかりか悪化してしまいます。
なので、もしあなたが否定的な思考に陥ってなかなか頭から離す事ができなければ、それは気分のせいなので気にする必要はないんです。
つまり、「何もしない」が1番の解決策です。
無視して頭から離れていくのを待てばいいだけです。
大切なのは、問題の内容ではなくてそれをどう処理するか
だからといって問題自体を無視すればいいというわけではありません。「低調な気分の時に問題を見ても否定的な思考しか浮かばないので、気分が良くなるのを待っていれば自然とすべての問題に対して正しい見方ができるようになる」という事なのです。
良い気分になっても現実的な問題は存在し続けるでしょうが、問題を処理する能力に差が生まれてきます。
問題自体を無視するのではなく否定的な考え方を無視出来れば、どんなに辛い事実であっても、あなたの思考まで否定的な方向に向かう事はなくなっていきます。