朝、すっきりと起きれないなら
ここ数年で、あなたが最後に 「あ〜、良く寝たぁ…!」とすっきりした気持ちで朝を迎えたのは、いつの事ですか?
きっと覚えていないくらい前の事なのではないでしょうか?
ゆっくり寝たはずなのにどうしてすっきり起きれないのか?
こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ東洋医学の考え方を参考にしてみてください。
東洋医学では、すべてのものを2つに分けて考える陰陽論(いんようろん)というものがあります。この相反する陰と陽がお互いに反発しあいながらも調和する事によって、世界は成り立っていると考えています。
光と影
昼と夜
男性と女性
緊張とリラックス
覚醒と睡眠
この陰と陽が互いに移り変わりながら調和を保っているというのが、東洋思想の根底にあります。
陰陽は相反するものですが、一方が無くなればもう一方も自然と消滅してしまいます。光だけがあって影がないのは異常ですし、ずーっと夜だけの世界も異常ですよね。
また、この陰陽の見方の一つに、振り子の考え方があります。一方が強くなると、もう一方も強くなるという考え方ですね。
光が強いと影も濃くなりますし、夏が暑いとその年の冬に大雪が降ったりします。
一方の問題を解決したい時は、もう一方に焦点を当ててみる
要するに、影を調整したければ光を調整してみよう、リラックスする為には自分が何に緊張するのかに焦点を当てて考えてみようという事です。
それと同じように、うまく眠れていない人はもしかしたら起きている時の過ごし方に問題ありかも?と考えてみるのです。
・昼間にたくさん寝て、夜遅くまで起きていたり
・季節にそぐわない恰好をしてみたり
・好きなものを好きな時に好きなだけ食べてみたり
・寝る直前まで体を興奮状態にさせていたり
人は自然と同じなので、季節や天気に合わせて日中を過ごすというのは、とても大切です。
眠れない時に、薬に頼ったり寝具を変えてみたりと、眠り方にばかりフォーカスしていて、起きている時の過ごし方は全く頭に入れていないなんて事、ありませんか?
人間の身体は機械ではないので、スイッチのように、オンからオフへはすぐに切り替わりません。自然と同じようにゆっくりと変わっていきます。
そのため、しっかり眠る為には自然のリズムに合わせた過ごし方が大切になってきます。
現代社会では、自分の意思でこの陰と陽のリズムを完全に無視した機械的な生活を送れてしまいます。
こんな生活を送っていたら、私たちが本来もっているリズムが狂うのも無理はありませんよね。
睡眠の問題を解決したいのならば、覚醒に目を向けてみる
こんな考え方も、少し気にしてみてください。