会社、辞めたくなったら…
「この仕事、いつまで続けてるんだろ…。」
「何の為に、働いているのかな。」
「この会社、辞めたいなぁ。」
あなたは、こんな考えが頭にちらつく事ありませんか?
頑張って頑張って、色々な手を使って会社に馴染もうとしても、どうしても合わない環境というものがあります。
それは、仕事内容自体だったり人間関係だったり、会社の運営方針や考え方など、全てにおいて言える事です。
価値観や考え方というものは、合わせようとすればするほど、無理を生じてしまうもの。表面的にはうまくやっているつもりでも、心の中ではなんとも言えない違和感が生じていて、その事にもあなた自身は気づいています。
そしてそれ、時間が経つほど大きくなり積み重なってきていますよね?
時間が経てば経つほど、どんどんやり直しがききづらくなります。
あなたがもしまだ20代30代であれば、他の可能性を試してみる事もとても大切です。
無理をして合わない環境に適応しようとするのはあまり賢明とは言えません。
ストレスの原理として、
①抑えつけようとすればするほど、増大する(それが無意識ならなおさら)
②限界を超えると、より過敏になる
といったものがあります。
合わない環境でストレスを我慢し続けていても、見返りはありません。
本質的には、その仕事に対して意欲があるかどうかもとても大切ですし、忙しくする事にエネルギーを使い、その道がどこに向かっているかを見ていないのは、目的なく全速力ダッシュをしている事と同じ事です。
もちろん生活や世間体の事を考えて続けている場合もあります。
そんな時、ひとつの手として考えてもらいたいのが、
「あと一年だけ頑張ってみよう」
「今年度だけ頑張ってみよう」
というように、期間を区切って考えてみる
という事。
自分で決めたその期間を過ぎた時に、それでも今と同じ気持ちかますます不満がたまっているようであれば、見切りをつけても良いかもしれません。
余談ですが、ヘルマンヘッセという作家は、長い間自殺願望に悩まされ続けていました。仕事の問題、家族の病気、金銭トラブルなどの問題から、人生に絶望していた彼は、自殺する事でその苦しみから逃れたいと思い続けていました。そんな時、40代のヘッセが自身の精神を保つために考えたのが、
「とにかく50歳まで生きてみよう」
というものでした。
50歳まで生きて、それでもまだ死にたいと思うなら、自ら命を絶つ行為を許してもらおうと思うと、彼の気持ちは楽になり不安定な精神や絶望感も少しずつ和らいでいき、50歳を迎える頃には自殺願望も消えていたという逸話もあります。
仕事を辞めるということは、あなたのキャリアにおいて一大イベントです。どちらの選択をするにしろ大切なのは、まずは1日1日を生きてみることかなと思います。
自分で決めた期限が来た時それでも辞めたいと思っていたら、その時は他の分野にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。